座標マップ変換クラス

Namespace: FVIL.GeoTrans
Assembly: FVILbasic (in FVILbasic.dll) Version: 3.1.0.0 (3.1.0.17)

Syntax

C#
[SerializableAttribute]
public class CFviWarp : CFviGeoTrans
Visual Basic
<SerializableAttribute>
Public Class CFviWarp
	Inherits CFviGeoTrans

Remarks


画像データを座標マップに従って変換するクラスです。

処理対象画像(1つ目の入力画像)を、予め作っておいた座標マップ(2つ目の入力画像)に従って座標を変換します。
処理対象画像の座標(x,y)の濃度値を src(x,y) 、 座標マップのチャンネル i の値を map[i] と表すと、 結果画像(dst)の濃度値は下式のように定義されます。

		dst(x,y) = src( map[0](x,y), map[1](x,y) )
		
座標マップは、 画像種別が D64 、チャネル数が 2 の画像オブジェクトです。 座標マップの各画素は、結果画像の変換前の座標値として使用します。 変換前の X 座標をチャネル 0 に、Y 座標をチャネル 1 に設定してください。
座標マップに入力されている座標値が処理対象画像の外側を示す場合は、無効画素として処理されます。 また、処理対象画像のチャンネル数が複数である場合には、すべてのチャンネルに同じ座標変換マップを使用します。

マスク画像(2つ目の出力画像)に処理結果画像と同じサイズの2値画像を指定すると、出力画像中の有効画素を示すマスク画像を作成します。 マスク画像については ネームスペースの説明 のトピックを参照してください。 マスク画像が不要な場合は、null を指定することで省略できます。


濃度補間方法:

濃度補間方法は、以下の3種類から選択できます。

処理対象画像の画像種別が ImageType.BIN の場合は、 濃度補間方法の設定は無視され SamplingMode.NearestNeighbor で 処理した場合と等価になります。


要求する入出力画像数:
項目定数
入力画像2SrcImageCount フィールド
出力画像2DstImageCount フィールド

処理対象画像の条件:

処理対象の画像は下記の条件を満たしている必要が有ります。

  • 入力画像
    1. 処理対象画像 : 画像種別 (BIN,UC8,US16,D64)
    2. 座標マップ : 画像種別 (D64)、チャネル数 2
  • 出力画像
    1. 結果画像 : 画像種別とチャネル数が、処理対象画像と同一の画像
    2. マスク画像 : 画像種別 (BIN)、チャネル数 1
  • 処理対象画像(1つ目の入力画像)と結果画像(2つ目の出力画像)の画像種別、チャネル数が等しい事
  • 座標マップ(2つ目の入力画像)は、出力画像の処理範囲サイズと一致している事
  • マスク画像(2つ目の出力画像)は、出力画像の処理範囲サイズと一致している事
処理対象画像と結果画像の処理範囲サイズは異なっていても構いません。
マスク画像は nullptr を指定することで省略できます。
処理対象画像の有効性検査と有効化:

入力画像の有効性検査 このクラスの CheckValidity(CFviImage) 関数で入力画像の有効性を検査できます。 この関数はスタティックメンバですので、このクラスのインスタンスを生成せずに直接呼び出す事ができます。
座標マップの有効性検査 このクラスの CheckValidityMap(CFviImage) 関数で座標マップの有効性を検査できます。 この関数はスタティックメンバですので、このクラスのインスタンスを生成せずに直接呼び出す事ができます。
入出力画像の整合性検査 このクラスの IsValid()()()() メソッドで入出力画像の整合性を検査できます。 このメソッドが false を返す場合は、前述の処理対象画像の条件を満たしていない為、 実行できない事を意味します。
出力画像の有効化 このクラスの Validate(Int32) メソッドで出力画像を有効化する事ができます。 このメソッドを実行すると、出力画像の領域サイズ、画像種別、チャネル数を適切なものに設定します。 領域サイズは、入力画像の処理範囲サイズに合わせられます。


初期値と範囲:
プロパティ初期値範囲
ClearBackModetruetrue/false
SamplingModeSamplingMode.NearestNeighborSamplingModeの定数

関連する FIE 関数:

fnFIE_geotrans_warpping

Inheritance Hierarchy

See Also