WIL説明書(C++)  3.0.0
制限事項
  1. インスタンス数の制限
    このクラスは、内部にデバイスコンテキストやビットマップハンドルなどの GDI リソースを 保有する為、その合計数が 10,000 個を超えると GDI リソースが枯渇します。 上限は流動的で、その他で GDI リソースを使用していると 10,000 個より少ない値で枯渇することになります。 1つのインスタンスが保有する GDI リソースの数は、最も多い時は 7 個です。 この場合、インスタンスの数は 1428 個(10,000/7)が上限となります。

  2. 表示用中間バッファのサイズの制限
    表示対象画像の幅x高さに合わせて中間バッファを確保する場合、 サイズ(バイト数)が大きすぎると CreateDIBSection の制限によって中間バッファの確保に失敗する場合があります。 64 bit 環境においてもこの制限が発生します。 その際は、 SetBackBufferSize で表示用の中間バッファのサイズを小さくしてください。 既定では、0,0 が指定されていますので、 SetImage で設定された画像オブジェクトと同じサイズになります。 SetBackBufferSize に 1,1 以上を指定すると、 中間バッファのサイズは GetBackBufferSize または 画像サイズのいずれか小さい方に調整されます。 この場合、スクリーンサイズを指定することを推奨します。

  3. 幅または高さが 32767 画素を超える 32bpp のカラー画像の表示の制限
    内部で使用している StretchBlt 関数は、幅または高さが 32767 画素を超える 32bpp のカラー画像の表示が行えない制限があります。 そのため、FVCL::GDI::CFvDisplay の画像表示処理で対策を行い、この制限の回避を行っています。 しかしながら、表示範囲 のいずれか1辺が 32767 画素を超える場合は、この制限を回避する方法がないため、正常に表示されない場合があります。 例えば、4K (3840) のモニタ9台 (34560 画素) にまたがるような表示範囲を設定した場合は正常に表示されない場合があります。



Documentation copyright © 2007 FAST Corporation. [B-001864]
Generated on 2023年11月02日(木) 10時12分56秒 for WIL説明書(C++) by doxygen 1.8.11