はじめに¶
PyFIE のインストール方法¶
PyFIE は pip パッケージマネージャにてインストール可能です。 PyFIE の利用には Python および対応するバージョンの WIL または FIE ライブラリのインストールが別途必要となります。 以降の説明では Python および pip パッケージマネージャのインストールは完了していることを前提とします。
Windows 64 bit (x64) の場合¶
まず WIL 3.1 を PC にインストールし、 WIL が使用できる動作環境を構築します。 詳細は別途資料の「WIL 導入の手引き」を参照してください。
次に、下記のコマンドにより PyFIE をインストールしてください。
pip install -U fast-pyfie
Ubuntu 64 bit (x64) の場合¶
まず FIE for Linux を PC にインストールし、 FIE for Linux が使用できる動作環境を構築します。 詳細は FIE for Linux に付属する別途資料「FIE ライブラリの利用手順」を参照してください。
次に、下記の pip3 コマンドにより PyFIE をインストールしてください。
pip3 install -U fast-pyfie
注釈
Ubuntu 20.04 LTS Desktop にプリインストールされる Python では pip3 コマンドにより pip パッケージマネージャを使用できます。 その他の方法で pip パッケージマネージャをインストールした場合には当該コマンドを使用できない場合があります。 その場合は下記のように pip コマンドでのインストールをお試しください。
pip install -U fast-pyfie
Raspberry Pi 32 bit (arm) の場合¶
まず FIE for Raspberry Pi を PC にインストールし、 FIE for Raspberry Pi が使用できる動作環境を構築します。 詳細は FIE for Raspberry Pi に付属する別途資料「Raspberry Pi用FIE利用手順」を参照してください。
次に、下記のコマンドにより PyFIE をインストールしてください。
pip3 install -U fast-pyfie
注釈
Ubuntu の場合と同様に pip3 コマンドを使用できない場合があります。 その場合は下記のように pip コマンドでのインストールをお試しください。
pip install -U fast-pyfie
(オプション)whl 形式のパッケージファイルによるインストール¶
PyFIE はパッケージ名でのインストールの他、別途提供される whl 形式のパッケージファイルによりインストールすることも可能です。
各プラットフォームで必要となる WIL または FIE ライブラリをインストールした後、 whl 形式の PyFIE パッケージファイルを用意し、下記のコマンドのようにインストールしてください。
pip install "PyFIE パッケージファイル"
# あるいは、 pip3 install "PyFIE パッケージファイル"
PyFIE パッケージファイルの名前は PyFIE のバージョンやプラットフォームによって変わり、
fast_pyfie-<VERSION>-py3-none-<ARCH>.whl
のようになります。
<VERSION>
は PyFIE のバージョンを表す文字列であり、例えば "3.9.0.6" になります。
<ARCH>
はプラットフォームごとのアーキテクチャ名であり、以下の通りとなります。
Windows 64 bit (x64):
win_amd64
Ubuntu 64 bit (x64):
manylinux1_x86_64
Raspberry Pi 32 bit (arm / Raspberry Pi 1 系統):
linux_armv6l
Raspberry Pi 32 bit (arm / Raspberry Pi 2 以降):
linux_armv7l
PyFIE のアップデート方法¶
インストール済みの PyFIE のバージョンが 3.7.2.4 より大きい場合、 PyFIE のインストール方法 と同様の手順でアップデートが可能です。
インストール済みの PyFIE のバージョンが 3.7.2.4 以下の場合、 下記のコマンドによりインストール済みの PyFIE をアンインストールした後に、改めて PyFIE のインストール方法 の手順で再インストールしてください。
pip uninstall pyfie
PyFIE のアンインストール方法¶
下記のコマンドによりアンインストールしてください。
pip uninstall fast-pyfie
PyFIE の使い方¶
PyFIE のモジュール名は pyfie となっておりますので、 Python から下記例のようにインポートすることができます。
import pyfie
PyFIE を初めて使用される方は、 まず チュートリアル の 基本的な使い方 を参照されることをお勧めします。
注釈
Raspberry Pi 32 bit 以外の環境では、FIE ライブラリを使用する際と同様に、 PyFIE を使用する際にはライセンスキーが PC に接続され、認識されている必要があります。
このドキュメントについて¶
用語¶
このドキュメントでは下記の用語が使用されます。
- FIE(C 言語)
C 言語版の FIE ライブラリを意味します。 PyFIE ではなく C 言語版であることを明示する場合にこの用語を使用します。
PyFIE 関数リファレンス¶
FIE(C 言語) 関数へのバインディングとして用意されている PyFIE 関数 は、 対応する FIE(C 言語) 関数と互換仕様となっております。 そのため各 PyFIE 関数についてはリファレンスの記載を省略しております。
各 PyFIE 関数の詳細仕様については FIE ライブラリのリファレンスマニュアル を参照ください。
サンプルコード¶
このドキュメントでは FIE(C 言語) を使用した C 言語のサンプルコードと、 PyFIE を使用した Python のサンプルコードを対比させて説明している箇所があります。
下記の形式で示されるものは、 C 言語と Python とで等価なサンプルコードとなります。
- C 言語
// C 言語のコード.
- Python
# C 言語のコードと等価な Python のコード.
また下記の形式で示されるものは 、 C 言語と Python とで一部異なる挙動を含むサンプルコードとなります。
- C 言語
// C 言語のコード.
- Python
# C 言語のコード一部挙動の異なる Python のコード.
また特に明記されていない場合 Python サンプルコードでは、 下記のように PyFIE のインポートが行われているものとします。
- Python
import pyfie
注釈
サンプルコードでの関数呼び出しにおいて、
注目していない引数を省略して記述している箇所があります。
関数呼び出しの引数中に "...
" と記述されている箇所は引数の省略が行われているものとします。
注釈
サンプルコードの中には、 機能の説明を行うことを目的とするために、 処理としては意味のもたないものが含まれています。 ご了承ください。