処理ウィンドウ [初期値:X=0,Y=0,Width=640,Height=480、範囲:X: 0~(HorzSize-1),Y: 0~(VertSize-1),Width : 1~HorzSize,Height: 1~VertSize]

Namespace: FVIL.Data
Assembly: FVILbasic (in FVILbasic.dll) Version: 3.1.0.0 (3.1.0.17)

Syntax

C#
public virtual Rectangle Window { get; set; }
Visual Basic
Public Overridable Property Window As Rectangle
	Get
	Set

Return Value

Type: Rectangle

処理ウィンドウの取得または設定を行います。 縦横共に 1 以上の整数で任意のサイズを指定できます。 但し、画像データ領域を超えて設定する事はできません。

設定に失敗した場合は例外を発行します。 例外の原因と発生位置を特定するには、発行された例外クラスの ErrorCode メンバと Function メンバを参照してください。

エラーコード:

ErrorCode メンバ内容
11FVIL.ErrorCode.INVALID_PARAMETER引数に指定された値が不正です。

Remarks

このプロパティは、画像処理の対象となる範囲を矩形で指定するものです。 処理範囲の始点(矩形の左上)とサイズ(矩形の幅と高さ)で指定してください。 例えば、640x480 の画像領域の上半分を処理する場合は X=0,Y=0,Width=640,Height=240 を、 下半分を処理する場合は X=0,Y=240,Width=640,Height=240 を指定してください。 左上 1/4 の場合は X=0,Y=0,Width=320,Height=240 、 右下 1/4 の場合は X=320,Y=240,Width=320,Height=240 となります。

但し、このプロパティは System.Drawing.Rectangle のインスタンスを返すものですので、 Window のメンバを直接変更する事はできません。 値を変更する場合は、下記のようにインスタンスを代入するようにしてください。

例) 上半分を指定する場合
C# Copy imageCopy
FVIL.Data.CFviImage   image = new FVIL.Data.CFviImage( 640, 480, FVIL.ImageType.UC8, 1 );
image.Window = new System.Drawing.Rectangle(   0,   0, 640, 240 );    // 上半分
例) 下半分を指定する場合
C# Copy imageCopy
FVIL.Data.CFviImage   image = new FVIL.Data.CFviImage( 640, 480, FVIL.ImageType.UC8, 1 );
image.Window = new System.Drawing.Rectangle(   0, 240, 640, 240 );    // 下半分
例) 左上 1/4 を指定する場合
C# Copy imageCopy
FVIL.Data.CFviImage   image = new FVIL.Data.CFviImage( 640, 480, FVIL.ImageType.UC8, 1 );
image.Window = new System.Drawing.Rectangle(   0,   0, 320, 240 );    // 左上 1/4
例) 右下 1/4 を指定する場合
C# Copy imageCopy
FVIL.Data.CFviImage   image = new FVIL.Data.CFviImage( 640, 480, FVIL.ImageType.UC8, 1 );
image.Window = new System.Drawing.Rectangle( 320, 240, 320, 240 );    // 右下 1/4

注意) 処理ウィンドウに対応していない機能について

処理ウィンドウは、前述の通り 画像処理の対象となる部分を示すものですが、 一部の機能では、処理ウィンドウに関係なく全面に対して処理を行うものがあります。 詳しくは、各機能の説明をご参照ください。


注意) 処理ウィンドウを別の機能で使用する場合

その他の機能で処理範囲として使用する場合に矩形の始点と終点で指定するものがあります。 このプロパティは、矩形の始点とサイズで保有していますので、 矩形データを変換してコピーする際は座標の相違にご注意ください。

例えば、このプロパティの値が X=320,Y=240,Width=320,Height=240 だった場合、 CFviRectangle初期値指定コンストラクタ に渡すと、St=320,240 Ed=640,480 となります。 もし、この矩形データを使う機能が終点座標も範囲に含むのであれば、 St=320,240 Ed=639,479 に変換する必要があります。

Exceptions

ExceptionCondition
FVIL..::..CFviExceptionこの例外の原因については、上記のエラーコード表をご参照ください。

See Also