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WIL
C#でのプログラミングに好適な画像処理ライブラリ
WILは画像処理アプリケーションプログラム開発用ソフトウェアライブラリです。Microsoft Visual Studio / .NET Framework 4.5.2〜4.8(C#, Basic)またはネイティブC++を利用したプログラミングが可能なクラスライブラリ群です。
特にC#での開発に好適で、従来から培った画像処理技術を包含しながら新しい技術を取り込み発展させ、使い勝手や開発効率を向上させた画像処理ライブラリです。
豊富な画像処理機能
標準機能としてカラー・濃淡・2値変換、色空間変換、幾何変換、空間フィルタ、モルフォロジ、画像間演算、論理演算、ヒストグラム、エッジ検出、直線&円ハフ検出、ブロブ解析、サーチ、キャリパー、最小自乗法、ロバスト推定、1D・2Dコード認識など豊富な機能を包含しています。またオプション機能としてキャリブレーション、3D(3次元)処理、GPU処理など、画像処理に必要な機能を網羅しています。
【サーチ】 | 【シェーディング画像の動的2値化】 |
クラスライブラリの採用、C#での開発に好適
Windowsアプリケーションの開発で広く使用されているMicrosoft Visual Studio に対応しており、.NET Framework 4.5.2〜4.8(C#, Basic)またはネイティブC++を対象としたクラスライブラリを採用しています。特にC#で開発するのに好適な設計がなされています。オブジェクト指向的なプログラミングが可能であり、再利用性が高く、開発効率を向上できます。
C言語での開発も可能
WILを構成している低位のベースライブラリ「FIE(FAST Image Engine)ライブラリ」も公開しています。FIEはC言語関数のライブラリで、アプリケーションソフトウェアをC言語で構築する際には便利なライブラリです。
画像処理アプリケーションソフト作製が容易に
画像処理操作を統一し、どのクラスも同様の使用方法で取り扱えるようにすることで、ユーザー・アプリケーションプログラム作製を容易にしています。
柔軟な画像管理メモリの採用
画像サイズおよびビット深度を可変とし柔軟性を持たせています。これにより異なる画像入力ボードの搭載、分解能や機種が異なるカメラの接続と画像入力が容易になっており、8ビット(256階調)を越える多ビット画像での空間フィルタ処理などにも対応しています。また、外部で確保されたメモリをWILの管理メモリとして取り入れる機構を持ち、他社製画像入力ボードとの組み合わせも容易です。
カメラ設定ファイルの採用
対応カメラの設定情報を別途ファイルとして提供します。これにより迅速なカメラ対応が可能になります。当社製画像入力ボードを別売りで提供し、豊富なアナログ/デジタルカメラが利用できます。
マルチスレッド環境への対応
WILは再入力可能(リエントラント)なコードになっています。よってアトミック性が確保されていれば(WIL自身はデータの相互排他制御を行っていないため、ライブラリを使用するユーザー側が相互排他を行えば)複数スレッドで使用することが可能です。
マルチコアへの対応
PCの性能を最大限に利用し、画像処理の高速化を図ることができます。
64bit対応
Windows 7/10 の 32bit版、および Windows 7/10 の 64bit版に対応しています。
64bitなら4GB以上のメモリ空間が利用できるため、例えば16K画素以上のラインカメラ等で取り込んだ大容量画像を複数枚確保しての処理も可能になります。
当社製画像処理装置で実行可能
WILを使用して開発したアプリケーションソフトウェアは、一般市販PCのみならず、WIL組込型の当社製画像処理装置でも実行できます。(ただし、プログラム開発時に利用したWILと、画像処理装置に組込まれているWILは同バージョンであること。)
開発支援ツールWIL-Builderの提供
WIL Version3.1.0以降では、開発支援ツールWIL-Builderを提供しユーザーのプログラミングを支援します。これを利用することでアプリケーションソフトウェア作製時の効率がさらに向上します。
WIL-BuilderはWIL標準ライブラリのインストールと同時に自動的にインストールされます。
詳細はWIL-Builderのページをご覧ください。
(1) 操作は簡単 | ||
ドラッグ&ドロップ操作により画像処理フローを作ることができます。 パラメータ値も柔軟・詳細に設定できます。 |
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(2) 初期コストを低減 | ||
画像処理アプリケーションソフトウェアを作製する場合の初期コスト(工数など)を低減できます。 | ||
(3) 外部同期による連携 | ||
シリアルあるいはデジタルI/Oでの通信により、画像処理フローと外部との同期・連携が可能です。 | ||
(4) ソースコードの生成 | ||
画像処理フローの一部はソースコード生成が可能ですのでコーディング作業を軽減できます。 | ||
(5) プラグインで再利用 | ||
過去のアプリケーション開発時にユーザが自ら作製したライブラリをプラグインし再利用することができます。 | ||
ビデオ入力ソフトウェア
当社製画像入力ボードを使用してカメラから画像を取り込み、PCの内部メモリへ画像情報を転送するライブラリです。当社製画像入力ボードにて画像取り込みを実行する場合は必須のライブラリです。
キャリブレーションソフトウェア 〔有償オプションライブラリ〕
カメラ画像の歪み補正やカメラ座標系をワールド座標系へ変換する2次元用のライブラリです。
本ソフトウェアを利用する場合は、標準ソフトウェア開発キットまたはランタイムライセンスが必須となります。
FGA(FAST GPU Accelerator)ソフトウェア 〔有償オプションライブラリ〕
NVIDIA社のGPUボードを利用し一部の画像処理を高速化することができます。C言語形式プログラムにて利用でき、先述した「FIEライブラリ」と互換性を持っているため併用や移行が容易です。下表は幾何変換処理を実行した場合のCPU処理とGPU処理の速度比較表です。
使用PC:Windows 10Pro /メモリ16GB/ PCI Express 3.0 x16
画像サイズ (pixel) |
CPU intel Core i5-6500 |
GPU NVIDIA RTX 2080Ti |
性能比 | |
2047×2048 濃淡画像 |
10.4 ms | ・データ転送(行き) | 0.8 ms | |
・カーネル処理 | 0.09 ms | 約115倍 | ||
・データ転送(戻り) | 0.8 ms | |||
Total | 1.69 ms | 約6.1倍 | ||
4096×4096 濃淡画像 |
41.9 ms | ・データ転送(行き) | 3.2 ms | |
・カーネル処理 | 0.23 ms | 約182倍 | ||
・データ転送(戻り) | 3.4 ms | |||
Total | 6.83 ms | 約6.1倍 |
[ 平均化フィルタ5x5処理のGPU vs CPU速度比較例 ]
※ | 本ソフトウェアを利用する場合は、標準ソフトウェア開発キットまたはランタイムライセンスが必須となります。 |
※ | FGAライブラリは、NVIDIA社の開発環境CUDA、NVIDIA社のGPUボード、当社のWILそれぞれ一定のバージョンの組み合わせ下で利用することができます。また、これらのバージョン管理はユーザー様側でも必要となります。 詳しくは当社営業へお問い合わせください。 |
WILのプログラム例
WILで作られたサンプルプログラムの処理例をご紹介します → ここをクリック!
WILの商品構成
標準ソフトウェア 開発キット & ランタイムライセンス |
機能 | メモリアクセスなど最も低位なライブラリから始まり、サーチやブロブ計測など基本的な画像処理機能から、バーコード認識など応用的な画像処理機能までを包含したライブラリです。 |
備考 | 何らかの画像処理を行う場合は必須のライブラリです。下記以降のオプションソフトウェアを利用する場合にも必要です。 | |
ビデオ入力ソフトウェア 開発キット & ランタイムライセンス |
機能 | カメラからの画像を取り込み、PCの内部メモリへ画像情報を転送するライブラリです。 |
備考 | 弊社製画像入力ボードを使用して画像取り込みを実行する場合は必須のライブラリです。 | |
キャリブレーションソフトウェア 開発キット & ランタイムライセンス |
機能 | カメラ画像の歪み補正、あるいはカメラ座標系をワールド座標系に変換するためのカメラキャリブレーションライブラリです。 |
備考 | 必要な場合に任意にご購入頂く有償のオプションソフトウェアです。 | |
3次元計測ソフトウェア 開発キット & ランタイムライセンス |
機能 | 光切断法を使用し、対象物を立体として捉えるための3次元情報を抽出するライブラリです。 |
備考 | 必要な場合に任意にご購入頂く有償のオプションソフトウェアです。 ※ Version2.x系のみに対応しています。Version3.x系は未対応です。 |
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FGAソフトウェア 開発キット & ランタイムライセンス |
機能 | NVIDIA社のGPU(Graphics Processing Unit)ボードを利用した画像処理高速化ライブラリです。パフォーマンスが圧倒的に向上します。 |
備考 | 必要な場合に任意にご購入頂く有償のオプションソフトウェアです。WILを構成する低位ライブラリFIEと同じC言語形式プログラムで利用できます。ご利用に当たっては一定の条件(先述)があります。 |
WIL関連製品ダウンロード
お問合せ | → | お見積り依頼・技術的なお問い合わせ・その他 |
カタログ | → | 製品カタログやライブラリ一覧などの詳細資料がダウンロードできます。特に『画像処理ライブラリのご紹介』(PDF)にはWILの機能が豊富に記述されています。 |
ソフトウェア | → | 30日間の無償お試し利用ができます。 |
マニュアル | → | WIL説明書(HELPファイル)がダウンロードできます。 |