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FV-flowence
Web検査装置
FV-flowenceは高分解能3CCDカラーラインカメラまたはエリアカメラを利用し、 撮像した印刷面の印刷欠陥を専用ソフトウェアにより高精度・高速に検出するWEB検査用画像処理装置です。 右図はシステム・イメージの例です。ファーストが提供するのは画像処理装置(ブルー色で描かれたボックス)のみですが、システムに合わせたカメラや照明など周辺機器の選定・購入も当社で請け賜ります。またソフトウェアのOEM開発も可能です。 GPUを搭載し、ソフトウェアの中核をGPU用に最適化した超高速型装置も用意しています。 |
検査項目
■ 印刷物(紙、樹脂、フィルム表面、プラスチック表面など)
● 異物、かすれ、欠け、汚れ検査
● ヒッキー検査
● 色調検査
■ 工業用品(ガラス、フィルム、基板など)
● 配線パターンショート/オープン検査
● 気泡、傷、打痕検査
● 接着剤漏れ検査
これらをラインカメラでは連続的に、エリアカメラでは間欠的に処理します。
適用例
● 瓶やボトル等に貼るラベルの印刷検査
● 家電機器や一般消費財等に貼るシールの印刷検査
● グラビア印刷物の印刷面検査
● クレジットカードなどの印刷面検査
特長
● 優れた色彩再現
- 3CCDカメラによる良好な色彩再現性を実現。
● 画像処理ユニットの提供
- システムではなく、最適化した画像処理部のみ提供。
● 高精度な欠陥検出
- 高分解能のカメラと組み合わせれば、高度な画像処理アルゴリズムと相まって、欠陥を高精度に検出。
● ラインとエリアに対応
- ファーストブランドの高性能3CCDカラーラインカメラを用意。
- それに限らずカメラリンク仕様のカメラなら用途に応じ他社製ラインにもエリアにも対応可能。
● 自動伸縮補正機能を搭載
- 搬送スピードのムラに影響を受けず、汚れだけの検出が可能。
- 印刷物の伸び縮みに影響されず、自動検出が可能。
高速画像処理−GPUの搭載が可能
すべてを汎用CPUで処理する標準機の他、NVIDIA社製GPUを組み込んだ高速機(オプション)を用意。特定の画像処理をGPUで実行し、汎用CPU処理より数倍以上の高速化が可能。
(速度は画像サイズや設定により変動)
高分解能カメラで撮影した大画面データを処理する、あるいは膨大な画像演算や内部計算を繰り返すなど処理や演算の負荷が多大となる場合、GPU搭載型装置を利用することでスループットを向上させることができます。
【処理速度比較表】
画像サイズ | CPU | GPU | |||
intel Core2 | intel Core2 Duo | intel Core i7 | NVIDIA TESLA C2070 | ||
2.13GHz | 3.00GHz | 3.40GHz | 1.15GHz / 448Cores | ||
4096×4096 入力:濃淡画像 出力:2値画像 |
409.04ms | 290.07ms | 134.03ms | ・データ転送(行き) | 2.96ms |
・カーネル処理 | 23.49ms | ||||
・データ転送(戻り) | 2.09ms | ||||
Total | 28.54ms | ||||
4096×4096 入力:カラー画像 出力:2値画像 |
989.87ms | 699.27ms | 295.59ms | ・データ転送(行き) | 11.67ms |
・カーネル処理 | 32.63ms | ||||
・データ転送(戻り) | 2.09ms | ||||
Total | 46.39ms |
上記はFV-flowence処理の一部(差分検査処理)のベンチマーク値であり参考値です。実運用では設定・環境・条件の違いにより大きく変動または異なる場合があります。GPU対応ソフトウェアは今後改良およびGPUの種類も変更することがあり、上記ベンチマークの数値は予告なく変更される場合があります。
最適ハードウェア(画像処理ユニット)の選定・提供
画像処理ソフトウェアを実行するハードウェア(プラットホーム)の標準機は、汎用画像処理装置FV3010もしくはそれに準拠したPCですが、GPUを組み込む場合は電源容量を満たしたPCを選定、あるいはGPU無しで高速化したい場合は最速CPU搭載のPCを選定するなど、当社にて最適なPCを選定または特別製造にて提供いたします。
適用例
実際にFV-flowenceを使った処理例をご紹介します → ここをクリック!